社長短信 2015年9月 第216号
仕事はデジタル、人間関係はアナログ
朝晩がずいぶんと涼しくなりましたが、皆さんお元気でお過ごしの事と嬉しく思います。
さて、いよいよ今月から無線配車システムを13年ぶりに新型のデジタルAVMに更新します。
デジタルAVMの主たる導入目的は、配車効率と正確性の向上によるお客様満足と社員さん満足の向上です。
特に、今まで音声でお伝えしていたお客様の住所などの情報を文字データで送るだけでなく、新規に取り付けるGPSナビ画面に地図情報も表示しますので配車の迅速性、正確性が格段に向上する事が期待出来ます。
更には、GPSによるタクシーの位置情報と方向の精度が向上して、受注電話が掛かって来たお客様に最も近いタクシーをコンピューターが瞬時に探し出して配車係に示してくれますのでタクシー乗務経験の無い、地理が判らない人でも配車をする事が出来ます。
他にも多くの利便性や効率性が向上しますが、忘れてはならないことは、機械に人間が使われるのではなく、人間性を失う事なく人間が機械を使うことが大事です。
例えば、最近はメールやラインが進化して、瞬時にコミュニケーションが取れる大変に便利な世の中になりました。
しかし、便利だからといってメールやラインを使って大切なお願い事をしたり、お礼やお詫びをするようになると人間関係が希薄になる危険性が大いにあります。
やはり、人にお礼やお詫びをしたり、モノを頼む時には実際に顔を合わせてから行うアナログが大切です。
もちろん、仕事においてお客様の情報の共有化はデジタルをしっかりと活用して瞬時に正確に行う事は重要かつ必要な事ですが、データ電送のやり取りだけのデジタル配車では迅速で正確な情報の交換は出来ても、相手のヤル気を引き出す事や、社内の人間関係を良好にする事には、効果性は不十分だと私は考えます。
この度、導入します新型のデジタルAVMは、お客様情報交換はデジタルを活用しますが配車係から乗務員さんへのお願いや労いや「ありがとうございます」の言葉は従来通りちゃんと音声で行いますし、乗務員さんも、配車を受けた時の了解報告と一緒に「ありがとうございます」も音声で伝えて頂きたいと思います。
つばめ交通の無線配車は、情報伝達はデジタルで行っても、その他のやり取りは、なるべく人間味が溢れるアナログの音声配車を重視したいと考えています。
配車係の皆さん、乗務員の皆さんのご理解とご協力を是非とも、どうぞよろしくお願いいたします。
季節の変わり目ですが、お身体、ご自愛下さい。
感謝合掌 山内 恭輔