社長短信 2014年8月 第203号

社長短信 2014年8月 第203号

 

感謝の心

 

8月11日付けの週間一言に「お盆はご先祖様に感謝する日」と書かせて頂きました。

今、この世に生きて居れるのはご先祖様のお陰という気持ちを持つ事で自然と手が合わさります、という話をタクシー一課の小川さんから聞かせて頂きました。

人生50年として、20代さかのぼれば千年の間に約二百万人のご先祖様、そして30代さかのぼれば約21億人という天文学的な数のご先祖様が居る事になります。

私達はこれだけ多くのご先祖様の遺伝子を引き継いでこの世に生まれてきたわけです。

そして、この内、誰か一人でも欠けたら自分という人間はこの世に存在はしていません。

仏教には、先祖から永永とつながる縦軸のご縁(先縁)と、この世で出逢う横軸のご縁の両方を大切にして、感謝しながら生きるという考え方があります。これは織物のように基本の縦糸(先縁)に様々な色合いの横糸(出逢い)が織られて綺麗に仕上がる織物と人の人生はよく似ています。

当たり前の事ですが人は一人では生きていけません。

小さい頃は両親の存在がなくては生きていけませんでした。

しかし、大人になって自分一人で生きていると勘違いしている人が居ますが、それは一人で暮らしているだけです。

人間が生きるために必要な食べ物は、作る人、作物を運ぶ人、それを売る人達に頼らないと手に入りません。

蛇口をひねれば当たり前のように出てくる水も人頼みです。

戦後、先人の方達が一所懸命に働いて下さったお陰で、便利な世の中になり、モノが溢れる時代になりました。

しかし、私達は溢れる程のモノを手に入れた代わりに大切な感謝の気持ちを手放して何処かに置き忘れたと思います。

親への感謝の気持ち、あるいは人間はお互い様という相手を尊重する気持ちが希薄になり、人間関係が直ぐにこじれたり、人の命を軽く考えた事件が多発しています。

また、モノへの感謝の気持ちを忘れてしまい、モノを大切にするという気持ちが薄れているように感じます。

私自身も感謝の心がまだまだ足りないと反省をしています。

そして、自分への戒めの気持ちを含めて、数年前から「ありがとう経営の推進」という運動に賛同し、経営ビジョンにも「地域で最もたくさんのありがとうを集めて尊敬される会社を目指す」と掲げました。

ご利用下さるお客様に私達が感謝するだけでなく、お客様からも感謝されるような仕事を目指す事がこの世におけるご縁を大事にする事となると思います。

これからも一人でも多くのお客様から心からのありがとうを頂けるように頑張る所存ですので、どうぞ皆さんのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

まだ暑い日が続きますがくれぐれもお身体をご自愛下さい。

 

感謝合掌 山内 恭輔

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