第309号

社長短信 2023年5月 第309号

 

 5月8日のコロナの5類移行をもって、弊社が2020年12月から取り組んできましたコロナ患者輸送の運行管理業務が無事に終了しました。

 振り返りみますと、業務請負をした時は、コロナ感染者が爆発的に増加して、致死率も高い上に治療法も確立されておらず、コロナ感染への恐怖心が非常に高い時でした。

その頃に市内大手のタクシー会社を集めて、県庁からコロナ感染者の移送の業務請負の打診があった時に、つばめ交通以外の大手のタクシー会社は全て辞退されました。

理由は、乗務員の確保が出来ないという事でした。

しかし、我が社は当時の営業部長であった佐々木営業本部長がつばめ交通の経営理念に掲げる「お役立ち精神」に基づき、唯一手を挙げたのです。

そして、果たして乗務員さんが協力してくれるだろうかという一抹の不安を抱えながら原田部長へ相談をしたところ「仲間を信じましょうよ」と言われて派遣業務への募集をしたところ、多くの乗務員さんが手を挙げ参加して下さいました。

その時はさすがに佐々木部長も原田部長も感激して目頭が熱くなったそうです。

最初の頃は12名の派遣から始まりましたが、前向きに一所懸命にそして、臨機応変に対応する我が社の社員さんに対して県庁職員の方々からの評価が非常に高くて、信頼を大きく得たのでいろいろな業務も委託されて、どんどんと人員増加となりました。

更には県庁の紹介にて、広島市からも我が社を特別指名されて業務委託が追加されて、ピーク時にはつばめの正社員50名プラス外部派遣36名の総勢86名という大部隊でコロナ患者移送に取り組み、3年半で約2万5千人の搬送をしました。

約3年半の長期に及ぶ業務でしたが、大きな事故やトラブルもなく、更には業務中のコロナ感染者も皆無で、すべての業務が無事に完了しましたことを大変に嬉しく、そして有り難く、業務に直接に関係して下さった方だけでなく、コロナ禍期間中につばめ交通を支えて下さった全社員の皆さんに心から深く感謝を申し上げます。

この成果は社員の皆さんがつばめ交通の経営理念の根幹である「お役立ち精神」を理解するだけでなく、納得して実践して下さっている賜物です。

重ねて、社員の皆さんのお役立ち精神の実践への努力に深く感謝を申し上げます。

感謝合掌 山内 恭輔

 

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次