第297号

社長短信 2022年5月 第297号

 

 ダーウィンの進化論に「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものであるとあります。

生き物と同じように、企業も世の中の変化に対応していかなければ存続することは出来ません。

しかしながら、最近の変化の速度はITやAIの進化で加速度的に速くなってきています。

変化に的確に対応するためには、どのように変化をしているかを正確に把握すると同時に、どのように変化するかを予測する必要があります。

変化は次のように三次元の分野で起きています。

一.あらゆる分野で例外無しに変化が起きる

二.それぞれの変化の奥行きが極めて深い

三.変化のスピードが加速度的に速い

先ず、あらゆる分野とはタクシー業界も例外ではなく、既にGPSとITを活用した配車システムはデジタル化の最先端を行っています。

今後、スマホを活用した配車や料金決済はこれからの主流になると思いますし、更には自動運転の進化による無人のタクシーも登場すると思います。

そして、変化のスピードも速いので、今起きている変化に対応するだけでなく、これからどのように変化するのかを予測する力も必要となります。

変化への対応に向けた、より早い決断とより早い実践により、勝ち残り組となれます。

しかしながら、IT活用による省力化が進めば進むほど、人間はより人間味のある対応を求めます。

その良い事例が宿泊業界です。

ITの進化で業務の省力化が進み、一泊が5千円以下のホテルがどんどん増えていますが、その反面、三六年連続日本一を獲得した加賀屋旅館のように、スタッフの最高の笑顔による丁寧な対応をする宿泊ホテルや旅館は一泊5万円以上もしますが、常に満室状態で高い人気を誇ります。

ITの進化による省力化による低価格化と、人間味溢れる対応による高付加価値、高価格化の二極化がこれから更に進むと考えます。

つばめ交通が目指すべき方向は人間味溢れる心優しい対応、更には人間にしか出来ない対応による高付加価値化です。

今までの仕事の仕方や常識にとらわれず、人間力の原点「真心からの思いやり」と、仕事力の原点「お役立ち精神」を存分に発揮し、24時間365日の安心提供業を全うする事で待ってでも選んでご利用下さる顧客創造を図りたいものです。

感謝合掌 山内 恭輔

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