第294号

社長短信 2022年2月 第294号

 

 人の幸せへのアプローチはいろいろありますが、「感謝に勝る能力なし」と言われるように、幸せの土台には感謝力が必要です。

そして、感謝力の原点は自分一人の力で生きているのではなく、周りからの支援によって生かされているという自覚から始まります。

人間の存在を考えて、千年さかのぼると約20代前の私たちのご先祖様の数は約百万人となります。

この百万人のご先祖様の存在を縦軸のご縁と考えられますが、もし、百万人のご先祖様の内で一人でも欠けていたら今の私自身は存在しません。

そう考えると、今、生きてこの世に存在出来ている事に大変に有り難いという感謝の念が自然と湧き上がってくると思いますが如何でしょうか。

その感謝の念を胸に秘めるだけでなく、縦軸の先となる次の孫子の世代へより良いご縁を送る努力をする事が今の私たちの責任でもあります。

更には、今の世の中で出会っている人々を横軸のご縁だと考えると、私たちはご先祖様からの縦軸のご縁と、現世における横軸のご縁の交差点にて生きていることになります。

この交差点でのご縁である、両親、祖父母、兄弟、親族、友人、職場の仲間、お客様など、自分の身の回りの人々を大切にすることで、今を幸せに生きる事が出来ますし、良好な人間関係を創る事で、次の世代へ良いご縁を送ることが出来ます。

良好な人間関係を創るためには、相手の役に立ち、喜ばれて、自分の存在を必要とされることです。

相手の役に立つだけなら簡単に出来ますが、喜ばれ、必要とされるためには、この人と出会えて有り難いという感謝の心が必要です。

感謝の心を持って接するから相手の心に届きます。

義務役割で行う行為では相手の心に届きません。

仕事においても同様であり、どんなお客様でも、ご乗車して下さり有り難いという感謝の気持ちを持って接することでお客様の心に届き、更には期待を超えて、感動を創り出す事が出来ます。

ちなみに、感謝の反対言葉は「当たり前」です。

ご利用下さるお客様の存在を当たり前だと考えると感謝の気持ちが湧いてこないだけでなく、ぞんざいな扱いとなり、お客様不満足となります。

誰に対しても、どんなお客様に対しても出会えて有り難いという感謝の心を持って接して、感謝力を高める事でいつでも良好な人間関係を構築出来る高いレベルの人間力を身につけたいものです。

感謝合掌 山内 恭輔

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