第290号

社長短信 2021年10月 第290号

 

 私が所属している倫理法人会には「勤労歓喜」という教えがあります。

内容は「人はただ生きているだけでは何の意味もない。働いて人の役に立つ事で初めて生き甲斐がある。働いている時が本当に生きている時である。何もせずに、ぼんやり過ごした一日は死んだ一日である。真の働きには「喜び」という報酬がある。人が生きているという事は働く事である。働いて人の役に立つ喜びこそ、生きている喜びであり、報酬である」

世の中に不要な職業は一つもありません。

電気や水道、ガスのように全ての人が必要とする職業もあれば、趣味の世界にて一部の人が必要とする物を提供している仕事もあります。

人が必要とする限り、その仕事は尊いものです。

ですから職業には貴賤はありません。

職業的に差別する偏見は間違っています。

けれども、仕事の仕方には貴賤はあります。

世間で立派な職業だと言われるお医者さんでも、脱税をしたり、医療報酬の水増し請求をして、所得を増やすやり方は卑しい生き方です。

もちろん、素晴らしい理念を持って仕事に取り組んでいるお医者さんもたくさん居られます。

我が家の愛犬は今年7月に17年と9ヶ月の天寿を全うして他界しましたが、愛犬の主治医であった動物病院の先生は、夜でも休日でも犬の調子が悪い時にはいつでも快く診療して下さいました。

更には愛犬が亡くなった時にこれまでのお礼を兼ねて報告するとお花まで届けて下さいましたが、信頼と尊敬に値する先生だと思います。

このように、治療だけが目的ではなく、患者(犬)とその家族の心に寄り添う心豊かな素晴らしい先生は世の中にはたくさんおられます。

私たちも自社の仕事を単なる旅客輸送業として考えるのではなく、安心提供業であると考えて仕事に取り組み、一人でも多くの方から「心からのありがとう」をいただく事で価値ある職業にしていく努力が大切だと思います。

そのためにも、私たちの4大商品「安全・快適・迅速・正確」を確実に実践する事が大切です。

更にはプロとしての条件である「相手の期待を超える努力」をする事で、更に、待ってでも選んでご利用下さるお客様を一人でも多く創り出し、自分の仕事への誇りを更に高めていきたいものです。

感謝合掌 山内 恭輔

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