第280号

社長短信12月 第280号

 

 今年も残り少なくなりましたが、コロナ禍に影響され振りまわされた一年でした。皆さんにおかれましてはどんな一年だったでしょうか?

人生は解釈の仕方で大きく変わります。

今年のコロナ禍の影響をどのように解釈するのかにより、来年の在り方は大きく違ってきます。

我が社はコロナ感染の拡大が始まった3月、4月はどん底状態となり、今でも売上は非常に厳しい状況です。決して楽観出来るものではありません。

けれども、失った仕事や数字を嘆いても元には戻りませんし、何も始まりません。

大切なことは、このコロナ禍をどのようにして乗り越え、更には乗り越えた後にどのように復活していくのかを考えることが一番大切です。

その時に必要となるシナリオは「楽観シナリオ」と「悲観シナリオ」の二通りです。

「楽観シナリオ」は年明けにワクチンの接種が始まり、春頃にはコロナ感染が収束し、オリンピック開催と共に景気が回復するというものです。

一方の「悲観シナリオ」は、ワクチンが出来ても、直ぐにコロナウイルスが変異して効かなくなり、当分の間、コロナ禍が続くというものです。

経営戦略を立てる時には両方のシナリオに対する方策を考えておく必要があります。

楽観シナリオの場合は、景気が回復して仕事量が増えるので、効率良く対応して増収増益の策を練れば良いので比較的に楽です。

しかし、悲観シナリオの場合は、当分の間、景気は戻りませんので、その中において如何に生き残るかを考える必要があります。

単純に言えば、タクシー需要が減っても、有り難い事にどんな状況になってもタクシー需要はゼロにはなりません。最後まで残る公共輸送機関です。

その残った需要の中で更に選ばれる努力をして、売上を伸ばす方策を考える事が勝ち残り戦略です。

選ばれるために必要なことは、今、お客様が一番求めている「安心」を提供することです。

先ずは日々の安全運行にて安心を提供しましょう。

更には車内の徹底した感染予防が必要です。

そして、体調を調え、丁寧な言葉づかいや礼儀正しい接客にてお客様に安心を提供する事で、選んでご利用下さるお客様を増やしていきましょう。

コロナ禍があったからこそ広島で一番安心出来ると評価される会社となり、更に多くの方に選ばれる事で明るい希望を持ち来たる年を迎えましょう。

感謝合掌 山内 恭輔

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