第273号

社長短信 2020年10月 第278号

 

正しい心を養う

 

 コロナ禍の影響もあり、昨今多発する、あおり運転をしたり、子どもを虐待したり、高齢者を狙い詐欺行為をしたりする人間として正しい心を見失った事件に心を痛めることが多いと思います。

私は性善説に基づき、本来、人間は清く正しい心で生まれてくると信じて、我が社の人事教育理念を「人の可能性を信じてサジを投げない」と掲げています。

しかし、人間は成長過程において様々な体験を通して本来の清く正しい心に「雲」がかかり、正しく発揮出来なくなるのが我々人間の常です。

悪い事だと分かっていても心のブレーキが効かずについやってしまい落ち込むことも多くあります。

更には、悪い事だと分かっていても、それを自分の都合の良いように正当化して反省もしなくなる人が多くなってきているのも事実です。

正しい心の発揮を妨げ、心のブレーキを効かなくするこの「雲」の正体は私欲、自己中心の心です。

けれども「私欲」は人間が成長するためには大変に重要な原動力ですから私欲を否定は出来ません。

好きな車に乗りたい、素敵な家に住みたいなどの私欲を満たすために人間は頑張って働きます。

この「私欲」を上手に活用して仕事を通して人間として正しい成長を図ることが大事です。

「私欲」を正しく満たすために必要な最低限の条件は「人に迷惑をかけない」ことです。

人をだましたり、脅したり、盗んだり、力ずくで物を奪ったりなど、欲しいものを得るために本能的に行動すれば人は限りなく動物に近づきます。

正しい人間の心を取り戻すことは人間の永遠の課題であり、キリスト教にもユダヤ教にもイスラム教にも仏教にも多くの宗教には黄金律(ゴールデンルール)として「自分がされたくない事は他人にしてはいけない」と書かれています。

やらない努力も大切ですが、やる努力の方が前向きに成長出来ると考えて「人の役に立つこと」を果たす努力にて正しい心を養うことを目指して、我が社の経営理念を『人に優しく、人と社会のお役に立つ』と掲げました。

経営理念に基づき、お役立ち精神を存分に発揮して仕事に取り組み、一人でも多くの方に「心からのありがとう」を頂く事で、人間が本来持っている正しい心をいつでもどこでも正しく発揮出来るように自分磨きをしっかりと励みたいものです。

感謝合掌 山内 恭輔