第292号

社長短信 2021年12月 第292号

 

人間と動物との違いはいろいろありますが、感謝する事が最も大きな違いだと考えます。

そして、感謝力の原点は生きているのではなくて生かされているという自覚から始まります。

人間の存在そのものを語ると35億年前の宇宙の創造主の話となり壮大になりますので、千年前にさかのぼると、人生五十年として、約二十代前の私たちのご祖先様の数は約百万人となります。

ちなみに三十代続くと約1億人となります。

この百万人のご先祖様の存在を縦軸のご縁として考え、もし、百万人のご先祖様の中で一人でも欠けていたら今の私自身は存在しません。

そう考えると、今、生きてこの世に存在出来ている事に大変に有り難いという感謝の念が自然と湧いてくると思いますが如何でしょうか。

その感謝の念を胸に秘めるだけでなく、未来への縦軸となる子や孫の世代へより良いご縁を創り出す努力が私たちの責任でもあります。

良いご縁を創り出す一番の方法は、人の役に立ち、喜ばれ、必要とされる存在となる事です。

更には、今、出会っている方々との横軸のご縁によって私たちは幸せに生きる事が出来ています。

私たちはご先祖様からの縦軸のご縁と、現世における横軸のご縁の交差点にて生きています。

今を幸せに生きるためには、この交差点でのご縁すなわち、縦軸のご縁である祖父母や両親、そして横軸のご縁である兄弟、家族、友人、職場の仲間、お客様などを大切にする事が大変に重要です。

そのように考えながら今年一年を振り返りますと多くの出会いや出来事がありました。

もちろん、嬉しい事ばかりではなく、悲しい別れや、人間関係のトラブルや、苦しい事、悔しい事などの出来事もたくさんありました。

皆さんもたくさんの出来事があった事と思います。

それらを振り返ってみる時に一番大事な心構えが、解釈の仕方です。

あんな事さえなければ良かったのにと考えるのか、あんな事があったからこそ良かったのだと考えるのか、同じ出来事との出会いでも解釈の仕方により気持ちや、更には生き方までもが変わります。

あんな事さえなければというマイナス思考を持っている限り、いつまでも幸せにはなれません。

嫌な事も苦しい事も悲しい事も全て自分を成長させる促進剤になるのだとプラス思考で考え、明るい希望を持って来年を迎えたいものです。

感謝合掌 山内 恭輔

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