社長短信 2017年1月 第232号
新年明けましておめでとうございます。
昨年も社員の皆様から多大なるご支援を賜り、お陰様で大過なく無事に新年を迎えることが出来ましたこと、心からお礼申し上げます。
さて、一年の計は元旦にあり、更には、正月は正しい事を考えて,正しく計画して実行する月、と言いますが、今年の社長方針は「原点に帰る」と掲げました。
商いの原点は「人の役に立ち、人に喜ばれる事」です。
更に言い換えれば、世の中の役に立ち、必要とされることが商いの原点です。
この考え方の源流は江戸時代までさかのぼりますが、当時の商売人は士農工商の身分制度の中では、どんなに財産を持っていても、地位や身分は低いままでした。
しかし、彼らが仕事に励む心の支えは稼いだお金の量ではなく、社会と人の役に立ち、喜んでもらえて、世間から必要とされることでした。
逆に欧米ではお金を沢山持っている人が高い地位と身分を得ることが出来ましたので、人々はお金を得るための手段を選ばず、常に戦争をしていました。
世界史において江戸時代の265年間、戦争がなかったというのは極めて異例の事ですが、日本人はお金を目的にして働くのではなく、お金は人に喜んでもらえるような仕事をした時の報酬だと考えていたからです。
265年間も長い間、戦争をしなかった、という事実は我々日本人が世界に誇るべき民族性だと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、お客様に喜んで頂き、必要とされる存在となるためには、私達の4大商品である安全生、快適性、正確性、迅速性を磨き高める事が必要です。
今年は4大商品の質を高めることを社長方針の一つとしますが、もう一つ大事な事は、接客、提供する私達の心の質を更に高める事が重要です。
どれだけ安全で正確にそしてマニュアル通りの接客用語を用いて目的地に着いたとしても、ハンドルを握る私達の心の中にお客様の役に立ち、喜んで頂きたいという思いがなければお客様の心には伝わりません。
人を思いやる気持ちがあればこそ、お客様はその気持ちを感じて下さり深い満足感を得られます。
表面的な形通りの接客は直ぐにお客様に見抜かれます。
今年は人を思いやる心、お役立ちの精神を更に高めて、更なる人間力の向上を図っていく所存です。
そして、もう一つ大事なことは、人間は不完全な存在ですから誰もが間違いを犯しますが、その時の対処方法を正しく誠実に行う事が大切です。
例えば道を間違えることもあるでしょう。
その時に素直にゴメンナサイと謝る心が大切です。
論語に「過(あやま)ちて改めず、これを過ちという」とありますが、素直に謝るとそれはもう過ちではありません。
しかし、過ちをごまかして改めずに弁解などをしたりすると更に大きな災いとなります。
間違えた時には素直に謝る勇気が必要です。
今年一年、4大商品である安全生、快適性、正確性、迅速性の質を磨き高め、更にはお役立ちの精神を高めてお客様の心に響く満足を提供して、待ってでも選んでご利用頂けるつばめ交通を目指していく所存です。
皆様のご理解とご協力を賜りますように是非ともよろしくお願いいたします。
感謝合掌 山内 恭輔