第261号

社長短信 2014年5月 第261号

 

 運には良い運と悪い運があり、良い運は自分だけでなく、周りの人も幸せに出来ます。

良い運を得たいと思うのは人間であれば当然のことです。

その運には「宿命」と「運命」があります。

宿命とは、男として生まれる、日本人として生まれる、五体満足で生まれるなど、自分の力では変えようがないものです。

運命とは、命を自らが運ぶものと書きますが、自らの努力で変える事が出来ます。

幸せな人生にするためには、宿命を素直に受け入れ、運命をより良いものにする努力が大切です。

運命をより良いものにするために知っておくべき事として仏教の「因果(いんが)の法則」があります。

物事にはすべて原因があり、善いことをして善い因を作れば善い結果がもたらされ、悪い事をして悪い因を作れば自分の身だけでなく、孫や子の代まで悪い結果がもたらされるという教えです。

これを「因果(いんが)応報(おうほう)」とも言います

中国の古典「易(えき)経(きょう)」にも

「積善(せきぜん)の家には必ず余慶(よけい)有り。積不善の家には必ず余殃(よおう)(災禍(さいか))有り」

という教えがあります。

善行(ぜんこう)を積み重ねた家にはその功徳(くどく)によって幸せが訪れ、不善を積み重ねた家にはその報い(むくい)として子孫にまで災難がもたらされると説いています。

世の中や人のためにお役に立つ事、すなわち積善の大切さは頭では分かっていてもそれがなかなか実行出来ないのが人間です。

何故なら人間は不完全な存在であり、本能からの強い私利私欲の欲求に支配され、正しい心が曇るからです。

積善を行うためには、私利私欲に支配されないよう日々自分を律して生きることが必要です。

仕事場は日々自分を律するための訓練を行う最高の人生道場であり、積善の実践道場です。

働くとは「傍(はた)を楽にする」とも言いますが、働くことは世のため人のために最善を尽くすことであり、善を積むことに通じます。

更には自己の最善を他者に尽くし切ることによって自らの人格を高める事が出来ます。

仕事場において、出会いのご縁のあった一人ひとりに丁寧に心を込めて接することで、最善を尽くし、より多くの「心からのありがとう」を集め、更に良い運命にしたいものです。