社長短信 2010年2月 第150号

社長短信 2010年2月 第150号

私達が普段、何気なく使っている漢字の意味を考えてみますといにしえの人々の崇高なる大変に味わい深い叡智を感じることが出来ます。

例えば、人間という漢字を見ますと、「人」という文字は字の形の如くお互いに支え合っています。そして、間という意味は広辞苑によりますと「めぐり合わせ」とあります。

この「めぐり合わせ」を具体的に言えば、網の目のようなものです。この網の目は目には見えますが、網の目を一つだけ取ろうと思っても切ってしまえばバラバラになります。そして、網の目のふちは隣の目と共有していますが、その「ふち」を漢字で書くと「縁」という字になります。

すなわち、縁によって網の目は結ばれています。

一つの網の目でも欠けたら網全体が成り立ちません。

一人ひとりの人間もまた一つの網の目であり、自分一人では独立できません。個人個人は社会の一員にすぎませんが、その一員がいなければ社会全体が成り立ちません。

人間社会はお互いに支え合い、そして縁によって成り立っているということを「人間」という漢字は表現しています。

数千年前に「人間」という文字は作られましたが、いにしえの人達の素晴らしい叡智には感動すら覚えます。

現代に於いて人間社会がキチンと成立しているだろうかと考えると大変に肌寒いモノを感じます。

しかし、それを批判したり、嘆いたり、憂うばかりでは問題解決には至りません。

私が尊敬する塩沼ご住職曰く「あの世への持っていく一番の財産は後悔しないこと」と言われて、そのためには毎日を一所懸命に生きることであり、一所懸命に生きるとは人間だけではなく全てのモノとの出会いの縁を大切にすることですと説かれます。

まずは網の目の最小単位である家庭の縁を大切にしましょう。

そして、次の単位が会社です。

これも巡り合わせの縁ですから、お互いに支え合い、励まし合い、認め合って縁を大切にしていきましょう。

そして、お一人お一人のお客様との縁も大切にしたいものです。

また、人との縁だけでなく、食べ物や車両などモノを大切にすることも縁を大事にすることになります。

社員の皆さんが全ての縁を大切にして下さる事によって、多くの人を幸せに導く事が出来ます。そして、お客様からは尊敬され、社員さんからは誇りに思って貰える会社となり、経営理念に唱う「人に優しく、人と社会のお役に立つ」に一歩近づく事が出来ます。

一度しかない人生ですから、全てのご縁を大切にするような生き方を目指していきましょう。