「何のために生きるか」致知名言集より 第202号
木村ひろ子さんは生後間もなく脳性マヒになった。
手足は左足が少し動くだけ。ものも言えない。
しかも三歳で父が、13歳で母が亡くなった。
小学校にも中学校にも行けなかった。
わずかに動く左足に鉛筆を挟んで、母に字を習った。
彼女の詠んだ短歌がある。
不就学嘆かず左足に辞書めくり漢字暗記す雨の一日を
左足で米をといでご飯を炊き、墨をすって絵を描き、
その絵を売って生計を立てた。
自分のためにだけ生きるなら芋虫と同じと、絵の収入から毎月身体の不自由な人のために寄付をした。
私はこの実話に出会い、何のため、誰のために生きているのか、素直に再度自分に問い掛けてみたいと思いました。
2013年2月25日
つばめ交通株式会社 代表取締役兼お客様満足係 山内 恭輔