社長短信 2015年5月 第212号

社長短信 2015年5月 第212号

 

仮眠の勧め

 

体調不良の原因の一つに睡眠不足が挙げられます。

睡眠不足は肉体的な問題だけでなく、イライラしたり、思考力が低下したり、集中力が散漫になったりと精神的にもいろいろな問題を引き起こします。

私達、接客サービス輸送業に従事する者にとりまして、安全運行を行うために、判断力の低下を防いだり、集中力を維持することはもちろんのこと、お客様への気配りや心遣いを行うための心のゆとりを作り出すためにも、睡眠不足の解消は大切な課題です。

睡眠不足の解消は長く寝る事が一番だと考えがちですが、短い仮眠でも睡眠不足の解消が十分に出来るそうです。

ナポレオンは一日の睡眠時間が3時間と大変に短いことで有名ですが、実は彼は馬上で2~3分の短時間で睡眠を取って睡眠不足の解消を上手に図っていたそうです。

人間は90分周期で浅い眠り(レム睡眠)から深い眠り(ノンレム睡眠)へ、そしてまた浅い眠りへと繰り返しますので、目覚まし時計を掛ける時には90分単位で計算をして、例えば6時間後にすると目覚めが非常に良くなります。

ナポレオンの3時間睡眠は理に適っているようです。

逆によく寝たつもりでも、90分の周期の中で深い眠りに居る時は目覚め悪く、疲労感が残るようです。

さて、「仮眠のすすめ」の話に戻りますが、人間は寝ると先ずは浅い睡眠(レム睡眠)に入ります。

この浅い睡眠は脳を活性化してストレス解消、精神疲労の回復、そして集中力や思考力、判断力の向上、更には心臓病のリスク低下にも効果があるそうです。

しかし、仮眠も30分を過ぎると深い眠りに入って脳を休息状態にしてしまうので、もし、この深い眠りの状態の時に起きようとすると脳が休息状態のために目覚めが大変に悪くなり仮眠も逆効果になるようです。

仮眠は10分から15分までが最適のようです。

また、実際に眠る事が出来なくても、10分から15分くらいの間、目を閉じて安静状態にしているだけでも仮眠と同じような効果が期待出来ます。

そして、目が覚めた後に、脳を軽く刺激する事が必要です。

その方法は、背筋伸ばしなどの軽い運動とか、会話をするとか、水で顔を洗う事も有効なようです。

脳がまだ休息の状態で直ぐに行動すると、判断力や反射神経が十分に機能していないために非常に危険です。

仮眠を取る時は、先ず車を安全な所に停めて、リラックスした状態で10分から15分くらい寝て、起きたら脳への軽い刺激を与える、これを習慣化して安全運行、快適運行、そして生産性向上に努めては如何でしょうか。

つばめの仲間の皆さんのご多幸を心からお祈りしています。

感謝合掌 山内 恭輔

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