社長短信 2015年2月 第209号
祝無事故500日達成
皆さん、既にご承知のようにタクシー2課2班2営が無事故連続記録500日を超えて、今なお記録更新中です。
今までの無事故連続記録がタクシー2課5班1営の364日でしたので、それを1.5倍近くも上回るというのは大変に偉大な記録だとお判り頂けると思います。
これは木下班長以下、三島浩様、藤田康信様、千達省三様、川村都久様、木村洋司様、6名の皆さんの日々の努力の積み重ねの賜物です。
一口に努力の積み重ね、と言いましてもやはり500日も継続するとなると並大抵の努力ではありません。
その一つの善き例が、木下班長は5名の班員の皆さんにそれぞれ文面を変えて毎日メールをされているそうです。
そして、そのメール内容も大変に大人の対応であり、いちいち何をしなさいとか、何をしてはいけないという具体的な事を指示命令するのではなく、班員さんの一人一人が安全に運行するための気づきを与えているだけだそうです。
言い換えれば、子供に勉強しなさいと口やかましく言い続けるよりも、子供が勉強をしたくなるように親として毎日、表現を変えて子供の背中を後押ししているのと同じです。
木下班長も「私は具体的には何もしていません。ただ、皆さんのヤル気を引き出し、モチベーションを上げるために1ミリの後押しをしているだけです」と言われました。
私はこの言葉を聞いて木下班長が深く人間の本質を理解されていることに非常に感動しました。
日本教育界の大家と言われる森信三先生の言葉に「教育とは教える事ではなく、相手の心に火を着ける事である」と言われ、更に「相手の心に火を着けるためには自らが燃える熱い志を持たねばならない」と言われています。
木下班長の熱い志の原点は班長になって直ぐに立て続けに3回も連続して事故を起してしまった悔しい体験です。
その時、責任を取って班長を降りようと思った木下班長に、先輩から「班長を降りるのは逃げるだけだ。踏みとどまって班長としての責任を果たせ」と叱咤激励されたそうです。
その言葉で木下班長は自分の果たすべき責任は絶対に自分が事故を起こさないのはもちろんのこと、仲間にも絶対に事故を起こさせないことだ、と固く心に誓ったそうです。
人間の成功は、どれだけ強く決意をするかです。
中途半端な決意では直ぐに挫折するのが普通の人間ですが、木下班長の強靱な意志の力に改めて敬意を表します。
また、500日を達成した後の班長報告会議で、班員の皆さんがプレッシャーで押し潰されないように気をつけてあげてくださいね、と言った私に向かって「大丈夫です。私はプレッシャーをヤル気とモチベーションに切り替えるように努力をしています」と笑顔で答えられた木下班長にサムライ魂を感じて久しぶりに心が高まりました。
感謝合掌 山内 恭輔