社長と共に人間学を学ぶ その15

人間学を共に学ぶ皆さん、こんにちは。

今年も残すところあと10日となりました。

毎週掲示している社長の週間一言に「有終の美を飾りましょう」と書きましたが、最後まで気を緩めることなく時間を

大切に生きながら年越しをして、更に善い新年を迎えたいものです。

さて、昨日、金沢にて私の親友のご尊父の偲ぶ会に参列しました。

亡くなられた方は北陸地方では有名な芝寿司という会社を創業されたのですが、20年余り前に社長を譲って、多くの商店主や経営者の指導に尽力をされました。

97歳の大往生だったそうですが、全国から千名以上の人が集まって、皆さんからたくさんの心からの感謝の言葉が溢れる、とても素晴らしい会でした。

人間は死んだあと、何を残すかが大切ですが、皆さんからの心からの感謝の言葉を聞いて、志を持って生きることの大切さを改めて感じ、文章を作成しました。

子曰わく、その以す所(なすところ)を視(み)、その由る所(よるところ)を観(み)、その安(やす)んずる所を察すれば、人焉(ひといずく)んぞ捜さんや(かくさんや)、人焉んぞ捜さんや。

為政第二より

意味は

孔子が言われた。
その人の行動を見て、その人の行動の由来(原因)を観察し、その人の行動を支える信念(思想)を推察し、そしてその人がどこに安らぎを持っているのか、そういうことを観察すれば人の値打ちは判るものだ。
従って、自分を隠し通そうと思っても、決して隠し通せるものではない。

解説として

人間の本質や人格を見極めるにはどうすれば良いのかを孔子が説いた文章であり、『相手の行動・行動の原因・行動を支える信念』を観察して推察すれば、どのような人間であっても自分の本性を隠しおおせることが出来ないというものです。

平素より正しい生き方、正しい考え方を積み重ねておかないと、イザという時に馬脚(本性)が表れるということですね。

日々、我が身を三省することを忘れないようにしたいものです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

山内恭輔

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