社長と共に人間学を学ぶ その9

人間学を共に学ぶ朋友の皆さん、こんばんは。

「秋の釣瓶(つるべ)落とし」という言葉通り、日が随分と短くなりましたね。

冬至までには一ヶ月以上もありますが、更に短くなると思うと何故か侘びしい気持ちになるのは私だけでしょうか?

日本の豊かな四季は、日本人の心を感性豊かなものへと育んでくれました。

どんなに忙しい時でも、ちょっと周りを見渡して、四季の変化に気づく心の余裕を持ちたいものです。

さて、今回から為政第二に入ります。

詩三百、一言(いちげん)以てこれを蔽(おお)う、曰(いわ)く、思い邪(よこしま)無し

為政第二の2

意味は

詩経の詩には三百もあるが、これを一言でまとめることができる。それは、その詩の心に邪悪さが無いということだ。

解説しますと、

『詩経』は、孔子が3000 以上あった当時の民謡やその他の詩を約300にまとめたものです。ちなみに、日本最古の万葉集は4500ほどありました。

『思い邪無し』とは、心に邪悪さが無い、何も考えない無邪気な詩が良い、と孔子さんが言ったわけです。

すなわち、賞を取ろうとか、誰かを陥れようというような作為があって詩を作ると、邪気が出てしまって失敗する事が多い、という意味を言っています。

これは別に詩に限らずで、周りを見渡していると、「思い邪有り」が世の中に溢れています。

私自身も「思い邪有り」と言われないように努力しなければいけないと感じます。

そのためにも、日々において『思い邪無し』を口ずさむのは如何でしょうか?

最後まで、読んでくださり、ありがとうございました。

山内恭輔

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