社長短信 2014年5月 200号

社長短信 2014年5月 第200号

 

日本国の素晴らしさ、日本人に生まれた幸せを思う

 

先日、カンボジアへアンコールワット観光と進出している日本企業(広島の企業)の視察と孤児院訪問に行って来ました。

カンボジアという国は約30年前にポルポトという独裁者が人口1400万人の約15%にあたる200万人の知識人層(医者、教師、経営者、技術者など)の人々を殺した事で有名ですが、その影響で国の産業は農業しかなく、国民一人当たりの平均年間所得は約1万円と東南アジアでは最も貧しい国です。

ポルポト政権が倒れて20年経った今も産業を興し、教育を行い、医療を施し、国を支える中心的な役割をする人々がほとんど居ないために昔と変わらぬ農業国であり、電気や水道などの社会的インフラも整っていないために、海外からの製造業などの企業進出の受け入れが出来ない状態です。

しかし、カンボジアに企業進出をして人財育成を行い知識人層を増やす事でカンボジアの復興の支援をするという高い志を持って現地で頑張っている日本人の方々と会ってきました。

私はこの度、初めて知ったのですが、海外で活躍している中国人の集団を華僑と呼びますが、日本人も全世界で活躍している人達が和僑という組織を創り、カンボジアでも和僑の人達が力を合わせて日本からの企業進出の応援をされていました。

ちなみにカンボジア和僑の代表の黒川氏は35歳の若者でしたが彼はカンボジアのために役立ちたいという純粋な気持ちで頑張っておられ、彼の苦労話は私達同行者の胸を強く打ちました。

その彼の紹介で日本のNPOが運営する孤児院へ訪問しました。

過去に何度か孤児院へ訪問したことがありますが、可哀相で暗いイメージをこの孤児院では見事にひっくり返されました。

先ず、子供達の笑顔が底抜け明るいことにビックリしました。

日本人のスタッフの人が「カンボジアでは多くの子供達が人身売買組織に労働者として他国へ売られたり、生活苦の親に捨てられて孤児で生活している子供達が多い事をみんなはよく知っています。だから生きていることだけでも幸せだと子供達は感じています」と言われた時には言葉が出ませんでした。

ここでは4歳から18歳の22名の子供達が共同生活をして現地の学校へ通うだけでなく、社会人になってもちゃんと一人で生きていけるように日本人スタッフが日本語、英語の教育を行っていますし、農地も耕し、食用の鳥も飼っています。

あることわざに「貧しい人達に魚を与えるよりも、魚の捕り方を教える事が本当の援助だ」とありますが、日本のNPOは大変に素晴らしい支援をされていると嬉しく思いました。

そして、流ちょうな日本語で礼儀正しく挨拶をして自分の夢を笑顔で話す子供達に感動しておもわず涙が出てしまいました。

日本では当たり前のように感じている生活保護や医療保険などの社会保障や国からの援助や保護は一切なく、カンボジアでは自分一人の力で生きていかねばなりません。

笑顔の大切さを改めて思い知ると共に、日本国に生まれて良かった、日本人で良かったとつくづく思いました。