社長短信 2013年8月 第192号
残暑お見舞い申し上げます。
今年の立秋は8月7日であり、この日から暦の上では秋となりますが、残暑というよりも酷暑の日々が続きますね。
その暑さに負けずに社員の皆さんには日々お客様満足を目指して職務に精励して頂き、心から感謝を申し上げます。
また、これを読んで下さっているご家族の皆さんもお元気でお過ごしの事と嬉しく思います。
さて、企業は人なりと言いますが私達つばめ交通におきましても社員さんを企業の財産と考えて人財育成に大きな力を入れています。
人財育成には3つあり、一つは職能教育です。これは仕事の仕方を学ぶ事で、どの企業でも行う事です。
二つ目は態度教育であり、これは社会人としての礼節教育です。
三つ目が価値観教育ですが、私はこの価値観教育が最も大切な事と考え、私自身も理念研修会開催や週間一言を作成をしています。
何故なら、どんなに仕事が出来ても仕事観や人間観が違うと作り出す成果(お客様満足と仲間満足)の質が違ってくるからです。
もちろん、最初から価値観が全く同じという人間関係は稀です。
夫婦や友人関係がお互いの価値観を合わせる努力をすることで人間関係が深まるのと同様に、同じ職場で働く仲間としてお互いの価値観を合わせるための努力によって職場内の人間関係が向上し、更には強くて固い組織が作り出せます。
今回の社長短信は私が経営の勉強会に参加して作成しました仕事観について書きました。
ご一読頂き、更には賛同して頂けましたら幸いです。
「 何のために仕事をしているか。 」
仕事の目的は、お金を儲けるためではなく人の役に立つため、更には人を幸せにするために仕事をしているのであり、お金はその目的を達成するために頑張った報酬です。
そして、お金は自分および家族や周りの人を幸せにするための大切で有効な手段です。
1991年9月に過去最大規模の台風19号が広島を襲った時に市内の全てのバスや電車は早々と止まり、最後に残った公共輸送機関であるタクシーも多くの会社は事故、トラブルを恐れて運行停止とした中で、つばめ交通だけは1車両も運行停止をすることなく、帰宅困難となっていた市民の足として全社員が一丸となり、朝方までタクシー業務を遂行しました。
その結果、奇跡的に怪我や事故が一件もなく、更には多くのお客様から深く感謝され、心からのありがとうを頂いたことで、全社員が人の役に立つ真の喜びを実感する事が出来ました。
これはお金を儲けるために行ったのではなく、自分達の使命感に衝き動かされた行動です。
京セラの創業者、稲盛和夫氏は人生の成功方程式を次のよう示されます。
人生・仕事の成功 = 考え方×熱意(努力)×能力
能力も大切ですが、人生の成功には正しい考え方と熱意がもっと重要です。
これからもつばめの経営理念に掲げています「お役立ち精神」を存分に発揮して、先ずは安全性の向上、そして快適性、正確性、迅速性の向上を目指し、社員の皆さんと共に仕事力と人間力を磨き高める努力をしていく所存です。
ご理解とご協力をどうぞ宜しくお願い致します。