社長短信 2012年8月180号
毎日、日本選手がオリンピックで活躍する場面を心躍らせながら見ている方も多いと思います。
オリンピックに出場する選手を見れば一目瞭然ですが、彼らには選手としての誇りがあります。その誇りはオリンピックという最高の舞台に出るまでの努力を一所懸命に行ったからこそ持つ事が出来る誇りです。
この「誇り」という言葉が残念ながら戦後の教育によって随分と薄れてしまいました。
以前に毎週の週間一言で「人間として誇りを失うと何でもしてしまう」と書きました。
今、日常的に起こっている学校内でのイジメや家庭内暴力、高齢者を狙った詐欺などは人間としての誇りを失った象徴的な事件です。
誇りを持った人間には強い正義感が宿ります。
その正義感があれば発生しない事件が沢山にあります。
企業活動の目的は社会貢献であるとすれば、誇りと正義感を持つ人間として育てる人財育成は企業の大切な責任だと考えます。
どんな業種であれ仕事を通して報酬を得るのであればそれは職業としてのプロであり、またプロを目指さなければなりません。
そのプロとしての誇りを高める事が人間としての誇りを高める事に繋がります。
有り難い事につばめ交通にはプロとしての誇りを高く持って仕事に従事して下さり、私が心から尊敬する社員さんが沢山居おられます。
その人達に共通するものが「お金を追いかけるのではなく、良い仕事を追いかけ、その成果によって後からお金が追いかけて来る」という考え方です。
確かに人間が生きていく上でお金は必要ですが、そのお金の質を高める努力をしないとお金に支配された人間となり、人生の結末は寂しいものとなります。
仕事の質を高めてお金に支配されない生き方を目指す事が人間の誇りを高める事となります。
また、誇りを高く持つ人は礼節も正しく行っています。
お出迎え時のお名前確認と挨拶、名前を名乗って安全運転宣言、お見送り挨拶などは礼節を高める大切な方法です。
お客様から心からのありがとうを頂くことで仕事の質を高め、更には自分の仕事にそして一緒に働く仲間からも誇りを持ってもらえる努力をして、その後ろ姿を子供達に誇りを持って見せようではありませんか。
感謝合掌 山内 恭輔