社長短信 2008年7月 第131号

新幹線の車内でお弁当やビールを販売しているパーサーという女性がいますが、同じワゴンの商品で同じ販売環境の中で売上を平均の三倍も上げているパーサーが居るのを皆さんはご存じですか?

固定給なのに一所懸命に働いて3倍もの売上を上げる、その時、若干21歳の女性の事が大変な話題となり、新聞やテレビが取り上げて、ついには本も出版されました。
ここまで書くと、皆さんはこの女性は大変な能力の持ち主だと思われるでしょうが、実は最初の就職先は対人恐怖症で出社できなくて退社、しかし、生きていくためには仕事をしなければならず、次に選んだパーサーという仕事も嫌々ながらされていて、本人曰く「普通以下の悩み多き女性」だったそうです。しかし、「これで私の人生は良いのだろうか」と自問自答をされ、「同じやるなら楽しくやろう」と考え、「目標を立ててその達成の喜びを味わおう」と決意されました。

まず毎日のメモを作ってデータを取って、小さなワゴンでも限られた品数や量でも欠品が出ないようにして販売チャンスを逃さないようにしました。そして、ワゴンを押すときに常にお客様とアイコンタクトを行い、笑顔で反応することを心掛けられました。対人恐怖症の過去を持つ彼女には大変な努力が必要だったと思います。

結果として900名の同僚中トップの成績を収められましたが、その秘訣はパーサーの新人教育で習った「お客様の気持ちになって細やかなサービスを提供する」という基本を忠実に実行したからだと言われ、更に仕事は慣れたときに我流になり「お客様に喜んで買っていただく」という基本を忘れたら直ぐに売上が下がりますと言われます。そのように語る彼女の顔は目映いばかりの笑顔で、自著「新幹線ガール」という本の表紙を飾っていて、その笑顔を見たらつい手が本へと伸びるそうです。

職種は違えども「お客様に喜んでいただく」という基本は全ての仕事に通じることです。
何のために仕事をするのか」という目的意識と「目標を立てて、その達成感を喜びとする」という意義付けを自分自身でキチンと行っている若者の存在を知ってとても嬉しく思いました。

私達も「お客様に喜んでいただく」という基本を忘れずに、広島で一番沢山の「ありがとう」をいただける会社を目指して頑張りましょう。