第251号

社長短信 2018年7月 第251号

 

梅雨が明けて夏の強い日差しが届く季節になりました。寝苦しい夜になりますが睡眠不足は万病の元とも言いますので十分な睡眠を取る工夫をされ職業プロの責任として万全の健康管理をよろしくお願致します。

さて、私は「会社は経営者の器以上には大きくならない」という言葉に二十数年前に出会って以来、経営の勉強をしていますが、最古の人生指南書と言われる論語を毎月一回欠かさずに京都の地で勉強しています。

論語は二千五百年前に孔子様の言葉を弟子達が約五百章にまとめたものです。二千五百年の長きにわたり多くの人達の検証を受けて今でもそのまま通用する内容ですので論語は生きた生活の智恵とも言われます。それだけに論語は大変に味わい深いものであり、若い頃に読んだ同じ文章を時を経て読んでみるとその時の立場や心境によって違う味わいを感じる事があります。

つい最近も「知足(足るを知る)」という言葉の解釈の深さに改めて感じ入るものがありました。

今までは「足るを知る」という言葉を「今の立場や収入に見合った生活をしなければならない」と解釈をして身分不相応な生き方を戒める言葉だと考えていました。しかし、私が大変に尊敬する先輩経営者の方から「足るを知るとは気づきと感謝だよ」と言われ、はたと思い当たるものがありました。

私達は五体が満足である事、親兄弟がいる事、家族がいる事、仕事がある事、目の前に食べるモノがある事を当たり前のように考えていないでしょうか。決してこれらは自分一人の力ではどうすることも出来るものではありません。

足るを知るとは目の前にあるものは当たり前ではなく有り難いことだと知ることです。

五体満足であることは有り難いことです。

親兄弟や家族がいることも有り難いことです。

仕事があることも有り難いことです。

何事も有り難いと考えると自然と感謝の気持ちが湧いてくるのが人間の情であり、その気持ちを実行することで人間力が高まります。

親兄弟や家族がいる事を有り難いことだと考えて大切に丁寧に関わりたいものです。

仕事を出来る事が有り難いことだと考えて丁寧な仕事をして一人でも多くの人から「心からのありがとう」を頂けるようにしたいものです。

食べ物も残さずに丁寧に食べたいものです。

このような私達大人の生き方、考え方を子ども達はしっかりと冷静に見ています。大人の責任として子ども達に善きお手本となる生き方を目指したいものです。

感謝合掌 山内 恭輔

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