社長と共に学ぶ人間学 その29

人間学を共に学ぶ皆さん、こんにちは。

先般、テレビニュースにて、東京電力の社長が避難所で避難住民の皆さんにお詫びをしている映像が流れていました。

何も罪の無い人達が突然に強制的に避難させられたのですから、不満や怒りの声が沸き上がる気持ちはよく分かります。

しかし、多くの住民の皆さんは、東京電力の社長に『早く原発事故を直すように頑張ってください』と言われていました。

同じ環境に置かれていても、反応の仕方がまったく違いますが、そこに人それぞれの品格、徳性の差を感じました。

東京電力の社員さんも罵声を浴びる社長を視てヤル気を出すよりも、社長への励ましを視てヤル気が出るのが人間の心情ではないでしょうか。

改めて、日本人の素晴らしい相手を許す心根の優しさと徳性の高さを感じて、とても嬉しくなりました。

さて、今回は徳性を高めることの大切さを説いた論語を学びましょう。

哀公(あいこう)問いて曰く、何を為さば則ち(すなわち)民服せん。
孔子対えて(こたえて)曰わく、直き(なおき)を挙げて諸れ(これ)を枉れる(まがれる)に錯けば(おけば)則ち民服す。
枉れる(まがれる)を挙げて諸れを直きに錯けば則ち民服せず。

為政第一

口語訳

哀公(魯国の君主)が孔子にたずねた。
『どうすれば民衆が私の命令に服するだろうか』
孔子がその問いに答えておっしゃった。
『まっすぐな正しい人を挙げ用いて、曲がった人の上に置くならば、民衆は心から服従するでしょう。
まがりくねった悪い人を挙げ用いて、まっすぐな人の上に置くならば、民衆は服従しません。』

解説

孔子さんが魯の君主である哀公に「国家統治の正しいあり方」を指南した内容です。
これは現代の政治、あるいは企業にも当てはまります。
人の上に立つ人は、知識や経験や技能も必要ですが、人間の根本である徳性の無い人では人が従いません。

やはり、人の上に立つリーダーとして徳をしっかりと身につけたいものです。

しかし、徳を身につけることはリーダーだけに必要なことではありません。

徳性を身につけて自分の品格、品性を高めることで自分の周りの人間関係が良くなりますから、人間なら誰しもが徳を身につけ、徳を高めたいものです。

そのためにも、人間学を共に学び、何か一つでも、あるいは一回でもいいから実践しましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

山内恭輔