第228号

社長短信 2016年9月 第228号

 

人生二度無し、という事は誰もが知っています。

更には、人生は一度きりだからこそ、時間の有限性を知り、時間を大切にするべきだと誰もが知っています。

また、自分の人生の主役は自分であり、自分が納得する最高の人生を送るべきだと誰もが知っています。

けれども、知っているだけで何もしない人と、一度きりの人生だから、より充実した幸せ多いものにしたいと考え行動する人とでは人生は大きく違ってきます。

私が人生二度無し、という厳然たる事実を痛感したのは父親が23年前に63歳で亡くなった時です。

父は21歳の時、昭和26年につばめ交通の前身であるつばめタクシーを広島の地で創業しました。

戦後の動乱が続き、仁義なき戦いの映画舞台にもなった広島の地での商売は相当な苦労があったと思います。

私は昭和30年に産まれましたが、小さい頃には両親はいつ寝るのだろうかと不思議に思うくらいに父も母も共に一所懸命に働いていました。

創業期から成長期を経て40年近く経ち、ようやく会社も安定期に入り、父が還暦を迎えた時に「今までは仕事ばかりだったが、これからは少し自分の人生を楽しみたい」と言った矢先に病に倒れ、あっという間に亡くなってしまいました。

その時に父の「人生はこれからなのに無念だ」と言った言葉が今でも忘れられません。

父にはやりたい事がまだまだたくさんありましたのに、本当に無念だったと思います。

人間には寿命があり、誰もがいつかは死を迎えます。

けれども、自分の寿命の長さを誰もが明確に知っていないために死というものへの実感が湧きません。

しかし、もし、あと余命一年と医者から宣告をされたら如何でしょうか。

きっと一日あるいは1時間を大事に生きると思います。

人生を大事に生きるとは、人様とのご縁を大切にして生きるという事です。

何故なら人生は人様とのご縁の積み重ねであり、そのご縁があってこそ人生がより良いものになるからです。

つばめ交通も今のように広島で最も選んでご利用頂ける会社になる事が出来たのも、創業期から会社を支えて下さった多くの社員さん、お客様、取引業者様から有り難いご縁を頂いてきたお陰です。

この社長短信を作成しています9月12日は父の命日ですが、自然とこの内容になったのは、きっと、父が人様とのご縁をもっと大事すると共に人生を大切に生きなさいと改めて導いてくれたからだと思います。

いつまでも見守ってくれている父に感謝します。

感謝合掌 山内 恭輔