社長と共に人間学を学ぶ その5

人間学を学ぶ仲間の皆さん、こんにちは。

巧言令色(こうげん れいしょく)、鮮(すく)なし仁(じん) 【学而第一】より

口先が巧みで、心にもなく顔つきを和らげて媚びへつらう者に、誠実な人間はほとんどない。

「巧言」とは、口達者
「令色」とは、相手によって顔色を変える、すなわち媚びへつらう
「鮮なし」とは、少ない
「仁」とは、いつくしみ、思いやりと直訳出来ますが、論語では徳を備えた人を言います。
「鮮なし仁」を直訳すると「仁の心が乏しい」ですが、ここでは誠実な人間はほとんど居ない、と訳しました。

話し上手であるとか、外見を着飾る事よりも、内面を磨くことの大切さを説いた言葉であり、孔子さんの厳しい人間観を良く表しています。

外面的な事ばかりを気にするのは、2500年前も今も同じであり、基本的に人間は成長していないと言うことでしょうね(笑)

だからこそこのように人間学を学ぶことは大切だと思います。

これを裏返して、孔子さんは

剛毅木訥(ごうき ぼくとつ)、仁(じん)に近し

【子路第一三】より

意味は

意志が強く、たやすく屈することがなく、飾り気が無くて口数が少ない人間は、完成した徳を備えた者に近い

「剛(ごう)」とは、物事に恐れずに立ち向かう強さ
「毅(き)」とは、苦難に耐え忍ぶ強さ
「木(ぼく)」とは、質実で飾らない
「訥(とつ)」とは、口数が少ない

自らが正しいと信じるものには、その命さえ惜しまぬなら、当然に【剛毅】になるでしょうし、利己的な打算がなければ飾る必要もないから、当然に【木訥】にもなるでしょう。しかし、このような人間でも、《仁》(完成した徳をそなえた人間)そのものではない、と孔子は言われます。

ここにも孔子さんの厳しい人間観が表れていると思います。

仁者を目指すことが人間学を学ぶ目的でもあります。

論語は500編ほどありますが、「仁」という言葉は40カ所近く出てきます。

「仁」を理解することが論語の理解を深めますので、次回は「仁」について勉強していきたいと思います。

なお、この二つの論語は大変に有名な言葉であり、掛け軸などにも書かれていますので、原文も覚えておくと良いと思います。

「巧言令色鮮矣仁」 「剛毅木訥近仁」

感謝合掌 山内恭輔