第277号

社長短信 2020年9月 第277号

言霊について考える

 昔から日本人は、声に出した言葉には、現実の出来事に何らかの影響を与える力、すなわち言霊が宿ると考えて言葉の使い方に気をつけました。
善い言葉を発すると善い事が起こり、不吉な言葉を発すると悪い事が起こる。善い言葉を聞けば幸せな気分になり、品のよくない荒々しい言葉を聞けば不快な気分になるということです。
実際に多くの人から愛され、幸せな人生を送っている人は言葉づかいがとても丁寧です。
言霊に宿る善い力が、同じように善い力を持つ人や出来事を引き寄せて幸せな人生を送ることが出来ているだと思います。
言霊は日常的な挨拶の中にも多く宿っています。
朝は「おはようございます」、食事の前には「いただきます」、出掛ける時には「いってきます」と「いってらっしゃい」と普段から何気なく使っている言葉ですが、これらの言葉に宿る力を少し意識してみませんか。
例えば食事の時の「いただきます」は「食べものに宿る命を頂きます」と言う意味です。
ある新聞の投稿記事に、若い親から「給食の代金は払っているのだから『いただきます』と言うのはおかしい」との意見記事がありましたが「いただきます」の意味を理解出来ていないというか誰からも教えてもらっていないと思い、教えるべき立場の大人として大いに反省した次第です。
私たちが生きていくために他の生きものの命を頂いて食べる訳ですから「いただきます」の言葉に感謝の心を深く込めて食事をしたいものです。
「いってらっしゃい」には、行って、無事に帰ってらっしゃいという二つの意味がこもっています。
子どもが出かける時に無事に帰ってくることを心から願う母親の愛情が溢れる美しい言葉です。
このように例としてあげると切りがないくらいに日本には言霊が宿る言葉が多くありますが、その中で最強の言霊が宿る言葉が「ありがとう」です。
実際にNHKの特集番組で「ありがとう」の言葉と汚い言葉をかけたサボテンを比べたら汚い言葉を受けたサボテンは二週間後には枯れたそうです。
「ありがとう」の言葉は相手に和らぎや励みを与え、発した側にも思いやりの心が養われます。
仕事を通じてより多くの「心からのありがとう」を創り出す事で心豊かな人生を送ると共に周りの人々へ幸せを与える生き方を目指したいものです。
感謝合掌 山内 恭輔